■ 城東中央の家 (ビルトインガレージの家) ■弘前駅東側の住宅地に建つ、5人家族のための住宅です。
敷地は交差点に面しているため、外部に対してはプライバシーの確保に配慮しました。
また、廃屋に面した西側には車庫を配置し、南西角は野球部に在籍する長男のための、バッティング練習スペースとしています。
この部分は、将来の増築スペースとしても考えています。
三つの子供部屋は、面積をギリギリに切り詰め、子供達が個室にこもらず、出来るだけサロンやリビングで過ごすように、配慮しています。
間仕切りを最小限に抑え、吹抜や螺旋階段を通して1.2階が一体化した内部は、家族の気配がどこにいても感じられる、明るく開放的な空間構成となっています。
また、家族構成の変化に合わせ改装しやすいように、考えています。
例えば、子供部屋部分の将来の改装に備えた配慮や、和室脇の増築スペースの確保等です。
庭には、バーベキュー用に、外流しも設けています。

北側外観です.
1階は東からサービスコート、植栽スペース、ポーチ、車庫で構成されています.
道路側の窓は、最小限に抑えています.

北東角から見た所です.
2階の大きな庇は、サービスコートの庇も兼ねています.
東側には、来客用の駐車場を確保しています.
道路と庭の間は、植栽等で目隠しをする予定です.

庭から見た所です.
写真にはありませんが、バーベキューのための外流しも設けています.
左の引違いテラス戸は、玄関ホールに面しています.

バルコニーと濡縁の詳細です.
バルコニーには、丈夫で錆に強い、亜鉛メッキを施した鉄製の手摺を設けています.

南西角です.
左は車庫で、右は和室です.
現在は、野球部に在籍する長男のためのバッティング練習場として、スペースを確保しています.
将来、親が同居する場合には、増築スペースとする予定です.

2台分の車庫です.
広めに確保していますので、冬期間は自転車も楽に置く事が出来ます.
道路側は高さを低く抑えていますが、奥に向かって勾配屋根としていますので、その高さを利用して、奥の上部に広い棚を設けています.
車庫前には、冬期間の雪を考慮し、深い庇を設けています.

左からサービスコート、植栽スペース、ポーチです.
サービスコートは、洗面所に通じる勝手口機能と、浴室の目隠しも兼ねていますので、機能に合わせ、左右で板塀の密度を変えています.
また、エアコンとエコキュート(深夜電力型給湯器)の、室外機置場も兼ねています.

玄関ポーチです.
ポーチは、自転車を3台置けるようにスペースを確保しています.
ポーチの板塀は、自転車の目隠しと、冬期間の雪の吹込み対策を兼ねています.
板塀には杉板を、玄関建具には青森ひばを使用しています.

ポーチから見た玄関です.
玄関の下足箱は、大きさを最低限に抑え、下に照明を組み込む事で浮遊感を演出しています.
玄関ホールを通して、庭まで直結しています.

玄関内部です.
右側は、内玄関を通して車庫に直結しています.
玄関を風除室とする事で、室内への寒さの侵入を防いでいます.

内玄関です.
右側の棚は、大容量の下足箱で、左側は、部活バック置場やコート掛けを兼ねた棚です.

玄関ホールです.
右が本来の玄関で、左が家族専用の内玄関です.

玄関ホールから、リビングとトイレを見た所です.
トイレは、落ち着いた色合いとしています.
床は、汚れが気にならないように、60cm角の大判タイルを貼っています.

玄関ホールから、和室と内玄関を見た所です.
左のテラス戸から、庭へ出る事が出来ます.

和室です.
縁なし畳以外は、あまり和室らしい意匠としていません.
蓄熱暖房の上には、TVを置く予定です.
右側の4枚引き違い戸は、左端が仏壇置場で、残りは押入スペースです.
将来、奥に増築した場合は、中央の窓部分に出入口を設ける予定です.

玄関ホールからおよそ20帖のLDKを見た所です.
天井は構造現しとし、一部吹抜としています.
2階床に挟んだ遮音材が、歩く時のコツコツ音を、低く抑えてくれます.

リビングから庭や螺旋階段を見た所です.
天井の構造を現しとしているため、ダウンライトを納めるための天井裏がありません。
そのため、特殊なダウンライトの取付け方をしています.
キッチンはポイントとして、濃い色にしています.

庭からLDKを見た所です.
左端は暖房器置場を兼ねたTV台で、中央は家族共通のパソコンスペースです.
左から、TV台、リビングスペース、食卓、キッチンが一直線に並ぶようにしましたので、どの状態からもTVが見やすいようになっています.

リビングから吹抜を見た所です.
正面のTV台は、周辺機器の接続操作などがやりやすいように、廻りを囲わず、仕切りを最低限にしています.

キッチンからリビングを見た所です.
ここから、どこでも見通すことが出来ます.

食器戸棚です.
左端は冷蔵庫置場です.
その隣は下部がゴミ箱置場で、上部がカクテルグラス等を置くガラスケースです.
米びつ置場も組み込んでいます.

洗面所から、浴室とサービスコートを見た所です.
部活で体が汚れた場合には、ここから直接入るように考えています.
洗面化粧台の下には、体重計を入れる事が出来ます.
天井に、上げ下げ式物干し金物が見えます.

螺旋階段です.
螺旋階段を上下するのは、大人でもなぜか楽しく感じる物です.
リビングから2階に上がるようになっていますので、子供達がいつ家に帰ったのか分からない、というような事もありません.

螺旋階段を上から見た所です.

2階洗面コーナーから、螺旋階段方向を見た所です.
朝、洗面所の使用時間が重なっても良いように、2階にも洗面を設けました.
右側は、寝室と書斎に通じています.

2階吹抜け廻りです.
最小限の広さ(4〜5帖)に抑えた子供部屋が、3室並んでいます.
この部分は、家族構成の変化に合わせ、間仕切りを撤去出来るように考えています.
将来撤去したくなりそうな間仕切り壁は、構造壁にしていません.
それから、フローリングの上から壁を施工していますので、壁を撤去後床を塞ぐ作業も必要ありません.
中央に天窓、廊下の奥にサロンが見えます.

2階廊下です.
天窓がありますので、明りの確保は勿論ですが、天窓を開ける事で天井付近に溜まった熱気が抜け、煙突効果で低い所の窓から、建物に効果的に冷気を引き込む事が出来ます.
左の大きな嵌殺し窓は、気密性の高いブラインドで、冷気をシャットアウトする事が出来ます.

子供達が共同で使用する事を想定している、サロンです.
天井には、上げ下げ式物干しを取付けています.
ここからバルコニーに出れば、そこにも洗濯物を干す事が出来ます.

2階から吹抜を通して、リビングを見た所です.

天窓です.
天窓部分には、室内の換気だけではなく、小屋裏の換気機能も持たせています.
又、雨の時はセンサーが働いて自動閉鎖しますので、開けたまま外出しても安心です.

南側に面した寝室です.

道路側に面した書斎です.

納戸です.
右側は、押入スペース、左側は、洋服掛けスペースです.
コストを抑えるため、内装は石膏ボードのままです.

4帖の子供部屋です.
天井は梁があるため、普通の蛍光灯を付けても気になりません.

北側の夜景です.
2階に、子供部屋の連窓が見えます.

南東側夜景です.

第1案の模型写真です.

第2案の模型写真です.

第5案の模型写真です.

第6案の模型写真です.

第6案の模型写真です.

第6案の模型写真です.

所 在 地 弘前市城東中央
竣 工 2013年8月
施工会社 株式会社西村組
次の仕事
「西ヶ丘の家」 へ。
ここに掲載されている写真などの著作権はアラハバキ建築研究所にあります.
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- 2013/08/30(金) 16:32:07|
- 仕事・・・住宅|
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