■ 山崎保育園 ■ショートスティおうよう園山崎と同じ敷地に建つ、福祉法人のための、小規模な事業所内保育所です.
この施設は、国からの急な要請に応え、建設することになりました.
しかしながら、数々の老人福祉施設を抱える当福祉法人は、介護職員の確保に、頭を悩ませています.
その為にも、保育所を建設することで、乳幼児を抱える職員も安心して働けるようにする必要があります.
要望があれば、近隣の子供たちも利用することが可能です.
乳児は、幼児と分ける必要があるため、乳児室を独立して確保しました.
幼児については、二つの保育室と遊戯室を設けましたが、その活動に応じて、3つに分けたり、ワンルームにしたりと、様々な使い方を想定しています.
保育室は、子供達の活発な活動を促すように、大きな空間としました.
また、子供達が大好きな、小さな空間(おはなし)を設けました.
それから、お年寄りの施設と隣接する事で、様々な相乗効果が期待できそうです.

南東から見たところです.
右端は乳児室の縁側、中央は保育室の縁側で、左端は出入り口になります.
その左に、小規模多機能ホーム城南山崎と、ショートスティおうよう園山崎が見えます.

南側正面から見たところです.
中央に、吹抜けのある保育室が見えます.

南西のアプローチから見たところです.

縁側です.
屋根は、耐火性に優れた網入り波板ガラスです.
床は、木材を2色に塗り分けました.

ポーチです.
格子を通して、縁側の様子を見ることができます.

玄関です.
玄関には、一度風除室を通ってから入ります.
窓から、小規模多機能ホーム城南山崎が見えます.

玄関から、遊戯室を見たところです.
中央は、事務室です.

青色の廊下は、大人用トイレや更衣室などに通じています.
中央の部屋は、配膳室ですが「ことこと」という名前を付けました.

遊戯室から、保育室(二室)を見た所です.
建具を全て横に引き込んで、ワンルームにしています.

遊戯室と保育室を仕切った所です.
内部建具の窓は、丈夫な中空のポリカーボネートを使用しています.
これは、ハーモニカのような構造をしている素材で、透けて見えますので、閉ても繋がりを感じることができます.

保育室から遊戯室を見たところです.

左は、子供のスケールに合わせ小さな空間とした、「おはなし」です.
右は、乳児室の入り口です.
安全対策で、木枠の出隅や、建具の手を挟みやすい所などに、クッション材を貼りました.

解放した状態の、保育室です.
明るく解放的な空間としました.

閉鎖した状態の、保育室です.
保育室の仕切り建具は、赤い壁の内部に引込むことが出来ます.
洗面カウンターには、割れない樹脂の丸鏡を付けました.

乳児室です.
ここから直接、トイレに入ることが出来ます.

トイレです.
左端の家具は、掃除道具置場です.
園庭からも、直接利用することが出来ます.
右端は、シャワーブースです.
所 在 地 弘前市山崎
構造規模 木造平屋建て
竣 工 2017年8月
施工会社 株式会社田中組
次の仕事
「小規模多機能ホーム城南山崎」 へ
ここに掲載されている写真などの著作権はアラハバキ建築研究所にあります.
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- 2018/01/23(火) 19:12:51|
- 仕事・・・医療・福祉施設|
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