■ 清水の家 (ペレットストーブのある家) ■りんご園と住宅地の境目にある細長い敷地に建つ、3人家族のための住宅です。
「普通の家」にしたいという事、火のある生活がしたいという事、「黄色い外壁が好きなんです」というような事などから、設計はスタートしました。
正面は無落雪の切妻屋根とし、奥はフラットな屋根としています。
中は、ペレットストーブの暖かさが全体に行き渡る様、出来るだけオープンな構成としています。
光と風が感じられる、住宅となりました。

南側外観です. 左端が玄関です.
屋根は無落雪勾配屋根なので、雪も雨も落ちてきません.
外回りは芝生と、砂利と、焼きすぎレンガと、コンクリートで仕上げています.

南東角から見た所です.
東面にペレットストーブの煙突が、屋根上にはトップライトの一部が見えます.

フルオープンの折戸を開けると、リビングと庭は一体化します.
上は工場製作の嵌殺し窓です.

玄関から吹抜のあるリビングを見た所です.
床は、自然塗料を塗った無垢のレッドパインです.
柔らかく、暖かみがあります.

リビングの食卓部分を見た所です.
中央奥の吊戸棚には、多数のCDが収納されています.
右の壁の裏側は階段になっています.

リビングの南側を見た所です.
吹抜からの光が奥まで明るさを届けています、
左にペレットストーブが見えます.
暖房は、最低限に抑えられた温水式パネルヒーターと併用しています.

吹抜を見た所です.
上のはめ殺し窓には、高い気密性と断熱性を持つ特殊なブラインドが付けられています.
夏は、庇があるので奥まで直射が入ってきません.
道路際には、高い白樺の木が植えられていましたので、丁度良い目隠しになっています.

家具が入る前のリビングです.
冬は、奥まで太陽が差し込むのでとても暖かです.

キッチンカウンターの四角い穴には、いつも小物が飾られています.
ペレットストーブの奥の壁は焼きすぎレンガで、防火と外気の取り入れ口も兼ねています.

吹抜を見た所で、書斎があります.
天井の一番高い所に、トップライトがあります.
夏は、トップライトを開けると天井付近の熱気が一気に抜けていくので、それに引っ張られるようにテラス窓から涼しい風が流れ込んできます.

竹と笹の植えられたバスコートのある浴室です.
床暖房をしていますので、冬は暖かく湿気も溜まりません.

天窓のあるピアノ室です.
近隣への防音効果を考え壁天井には遮音シートを下張りし、音響を考慮し天井には岩綿吸音板を貼っています.
廊下とは、ロールブラインドで仕切りることが出来ます.

ピアノ室から、階段やリビング方向を見た所です.
左の予備室とは、引込み戸で仕切る事が出来ます.

階段を2階から見た所です.
手摺は握りやすいサイズの鉄製パイプです.

階段室の窓です.
5層のポリカーボネート板とガラスで構成されているので、断熱性は非常に高いです.

2階廊下です.
左の書斎とは、本棚で仕切られています.

書斎の上にある、天窓を見上げた所です.
廊下や書斎は、2.12mから3mまでの高さのある勾配天井になっています.

天窓の詳細です.
雨が降れば、自動的に閉鎖してくれます.
勿論、ブラインドと網戸も付いています.

書斎から吹抜を通して南側を見た所です.
道路沿いのサワラや白樺が、よく見えます.

書斎の机には電源を通すための穴を開けており、コンセントなどは机の下にセットしています.
机の上が、コードでゴチャゴチャになる事はありません.
左側に、子供部屋の辷出し窓が見えます.

眺めのいい、子供部屋です.
屋根に合わせ勾配天井になっています.

子供部屋から辷出し窓を通して書斎やリビングを見た所です.

寝室です.
ここからは、弘前の夜景や阿闍羅山などの山並みが、とても奇麗に見えます

夜景です.
照明は全て電球色としていますので、とても暖かみのある雰囲気となっています.

夜景の全景です.
道行く人が、よく足を止めてしばらく見ているとの事です.



清水の家が、「2013年 ECO HOUSE」という全国版のこよみに採用されました。

所 在 地 弘前市清水3丁目
延床面積 123㎡
構造規模 木造2階建て
施工会社 (株)西村組
竣 工 2008年12月
次の仕事
「E + CLOUD ( 扇 町 の オ フ ィ ス ) 」 へ。
ここに掲載されている写真などの著作権はアラハバキ建築研究所にあります.
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- 2009/05/29(金) 12:12:57|
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